「ぷかぷかな物語」届きました。
~障がいのある人と一緒に、今日もせっせと街を耕して~
さっそく読んでみたら、やっぱりおもしろい。
夢中になって読んでしまいました。
もう、ほんとに「ぷかぷかさん」については
書きたい事も思いもいっぱいあって、毎回悩んでしまうんだけど。
考えをこねくり回すのもなんだか似合わない本で。
著者の高崎さんは、特別支援学校で教師をされていた方です。
障がいのある子をもつ親ではないけど、退職金をはたいて、借入までして
ただ「退職後も大好きな、彼らと一緒にすごしたい」
それだけで「NPO法人ぷかぷか」を立ち上げて
数年は赤字つづきだったけど、経営努力でやっと黒字になって、いま10年目。
ほんと並大抵のことではないと思います。
それもこれも、
「退職後も大好きな彼らと一緒にすごしたい」
理由がこれなんです。
これが、もう本当に素敵だなと思って。
「助けたい」「助けなければ」とかそんなんじゃないんだよね。
「あなたが好きだから♪」
これが理由なの。最高じゃないかなー?
「助けたい」という思いとか、支援って本当にこわいところがあって。
お互いに根底に「上下」があったりするのです。
無意識に前提としてあって
この上下が当たり前のものとして、あらゆる所で顔を出すのです。
「上」「下」
「できる」「できない」
「良」「劣」
「すごい」「すごくない」
etc
そして、そんな感覚が、そのうちに自分自身や自分の人生や周りまでも縛っていくのです。
というより、自分自身をいつも縛っているので
他の人もそのように区分けしていくのです。
でも、それはちがうよー!と
自分の中にある、上下を、無知を、狭さや制限を、ひっくりかえして、広げてくれるのが
実は、ぷかぷかさん達で。
まるで、畑を耕すように、ほっこりやわらかく、上も下もない
ふかふかで豊かな土台や空気をつくってくれるのです。
ふかふかで豊かな社会。
そんな社会はみんなが楽しくなるよね。
あなたといると楽しい。
あなたといるのが好きだ。
それが一番大事なんじゃないかな?
そういったことが丁寧につづられているのが
この「ぷかぷかな物語」なのです。
だからね、ぜひ、先生や講師などの人に教えるという職についている方
介護・看護・カウンセラーといった支援職、サポート職についている人は
読んでみたらいい、いや読むべき本、出合うべき場所だと思うのです。
それと、代表の高崎さんのお話を直で聞くのもおすすめ(^^♪
全国で上映会や、勉強会もされています。
(ぷかぷかさんには行けずじまいだけど、関東にいったらぜひ訪ねたい!)
▶NPO法人ぷかぷか
https://www.pukapuka.or.jp/
この本でも、最後にでてくる「相模原障がい者施設殺傷事件」。
あれは支援の世界の「上下」が生み出したものではないかという考察も書いてありました。
実際、あの場所はどういう体制の場所であったのか?
という事を知らなかった私は考えさせられました。
※詳しいことは、ぜひ本を読んでみてくださいね。
▼Amazonのページはこちらです
ぷかぷかな物語: 障がいのある人と一緒に、今日もせっせと街を耕して
今回も、最後で、うまくまとめられず。
いろんな人が「ぷかぷかさん」と出会って欲しいなと思っています。