毎回暇つぶしからはじまる音楽人生 小学校から現在までのストーリー

「音楽をやる人に見えない」というのをよく言われる。

音楽をやっていそうな人、という雰囲気や外見がよくわからないのだけど

とりあえず私は「文学系」に見えるんだそうで。

 

たしかに文学系だけど

音楽の方がかけた時間も、お金も、キャリアも長いんだよね~。

 

という訳で、ギャップをうめるために

わたしの音楽遍歴について

ちょっと書いてみようと思う。

 

あまり音楽との接点のない家にそだつ

音楽が好きな人、といえば、小さなころから音楽をしていて

ピアノを習って、という印象がありますよね。

 

でも、我が家はそれほど音楽に接点のある家ではないのです。

本もないが…。

 

小さい頃はラジカセもなく、聞くのはテレビだけ。

音楽といえば、父が大好きな演歌(*´Д`)

 

ただ、母がきれいなソプラノで歌をよくうたっていたのは覚えてるなー。

 

幼稚園のときにヤマハのレッスンに1年間通うけど

それほど興味が持てずに終了。

 

ピアニカやリコーダーはヘタクソなので

音楽の時間が少し憂鬱。

そんな小学校時代の音楽との関わりでした。

暇だから入った中学の合唱部が強豪校だったのが音楽のはじまり

中学校は、部活なんておそろしいので

帰宅部にはいって、毎日、家でのんびりするつもりだった。

 

ところが…!

 

友達が合唱部に入り…

双子の妹が入ってしまい…

 

わたしは一人で暇になってしまった!

 

暇なので、仕方なく合唱部に入ることした。

 

入部理由を聞かれたときも「歌はとくに好きじゃないです」「なんとなくです」とやら言って入った。

他のみんなは「歌が好きです」とかいって入ってたのに。

 

正直何がなんだかわからず入ったら

鹿児島県で必ず優勝する合唱の強豪校だった…!!

 

という訳で練習は当然きびしかった。

先生、へんな演奏がつづくと、激怒。

怒りのあまり、ピアノの鍵盤をバンバン弾きすぎて、弦がきれるほど(こえ~~)

 

こわいけど、指導の腕は確かで

発声、日本語のイントネーションや発音の仕方、詩とメロディーの解釈

いろんな基礎を、一番最初にまなべた私は非常に幸運だったのだと思う。

今でも、うたうときに、からだにしみ込んでいるのがわかるのです。

 

音楽はクラシックがほとんどで

オペラを見始めたのもこの頃。

ウエストサイドストーリーやサウンドオブミュージックなどの

ミュージカルも、合唱部のビデオで見たのが最初。

 

歌との出会いは、文学との出会いでもあって。

合唱の曲がきっかけで

立原道造、宮澤賢治、三好達治、池澤夏樹、大岡信

といった今でも大好きな詩人の言葉に親しむことになったんだよねー。

 

パートはソプラノ。

歌が好きで入ったわけではないけれども

先入観がないのがよかったのか、どんどん上達し

2年生でレギュラーに入り、3年生ではパートリーダーに。

 

全員のハーモニーと日本語と歌の心があわさったときには

ほんとにね~~

体の中心から感動が湧き上がってきて突き抜けるんだよねえ。

音楽をずっとやっている人ならわかってくれると思うのだけど。

でも、そんな瞬間は滅多にない!

真剣に演奏して何百回に1回あるかないか。

それが悔しくて、そこがまたいいのだけど。

 

 

とはいっても、リーダーシップの取り方がわからなかった頃で

運営はほんと大変で、後半は暗い思い出が多い…。

2年生の末には同じ学年の部員の大量退部の事件もあったし。

 

まあ、それでも

たまたま合唱部にはいって、歌の感動を体験することができたのは

幸運だったと思うのです。

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高校では遊ぶつもりがまたうっかり合唱部に

 

高校ではとにかく遊びたかった。

だから、鹿児島市の繁華街に一番近くて、そこそこ遊べそうな高校にした。

入ってみたら想像とはちがって、アホみたいに宿題がでる高校だった…( 一一)

 

まあ、それでも友達とつるんで遊んで、ほんと楽しかったのが高校時代。

目当てのマンガの発売日になると、みんなで本屋にいく!

友人が袋にいっぱいマンガをつめてもってきて貸してくれるw

アニメイトに通うww

たまにケーキを食べに行く。

やべえ、楽しいww

 

入学したころは、大学に進学するつもりもなく

家にお金がなさそうだったので

近所の県立短大にいって、5時退社のOLになり、結婚退職して専業主婦になるつもりだった。

というか、バリバリ働くなんていやだし、そっちの方が好きだと思った。

 

ただただ、漫画のように青春ごっこをして遊ぶつもりだったし

集団の運営が大変だから合唱部に入る気はなく

今度こそ帰宅部になる予定だった。

 

ところが…

中学の合唱部の先生から手がまわしてあり、顧問の先生から入部の誘いをうける。

地方だと、音楽関係って裏でみんなつながってんのな。

断ったら先生に顔向けができない…( ;∀;)

 

それに部活に入ってないと

なんだか張り合いがないというか…

 

とにかく「暇」だった。

 

それで、うっかりまた合唱部に入ってしまった!

 

入ってしまったら、やっぱり歌が好きだから一生懸命練習してしまう…ww

かくして、進学とか勉強に野心ゼロだったわたしは

音楽にその分の情熱をそそいでしまった。

 

どのくらい情熱をそそいでいたかというと

学校をかぜで休んでも

夕方から部活には行く。

 

定期考査で部活が休みでも

個人練習をする。

 

音楽メイン

学校は付属品。

そんな感じだった。

 

いわゆる弱小合唱部だったのだけど。

でも、先輩もみんなおもしろくて、楽しくてねー。

高校のときは小人数というのもあって

個人の技術的な部分はすごくアップしたと思う。

 

 

ただ、やっぱり運営は大変で苦労したなあ。

 

とくに人数。

合唱ってのは人数が必要なのだけど

人が集まらなくて、合唱がなかなかできない訳。

 

音楽系の中でも、合唱部って、あまり人気がないのよ。

音楽系だったら吹奏楽がかっこいいのか人気があって

残りは運動系にいっちゃうんだよね。

まあ運動系の方が受けがいいしね。

 

でも、わたしはハーモニーや演奏がぴたっとはまったときの凄さというか

全身が逆立つような高揚感は何にもまさる得難いものだと知っていて…

それは真剣な演奏の何百回に1回しか訪れないのだけど。

これは、演奏を聴くだけのと

実際にやるのでは感覚はまったくちがうんです。

それは音の渦のなかにいてこそ、味わえるもので…。

わたしはその感覚を再現したくて音楽をしているのだと思う。

 

体験したことがないものを、想像することはできないのだから

そこまでやろうという気にならないのは、当たりまえだよね、といまは思える。

 

現実をみて、手を抜くことが出来ればよかったんだろうけどね。

もともと、周りをあまり見れない人間なので、現実にも気づかず…。

このころは、空まわりしてました。

まわりにいて、振り回されて迷惑かけた人、すみません!って感じです。

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大学時代やっぱり暇なのでクラシックギタークラブに入ってしまう

 

入学当初は近所の県立短大にいくつもりだったが、やっぱり4年間さぼりたい(なるべく働きたくない)と思っていたのと、成績が良くそれなりの大学に進学できそうだったので、いっちょ勉強するかと思い立つ。

県外の大学に入学。お金はないけど暇だけはある。一人暮らしなのでいろんな意味でやりたい放題である。

 

大学に入ったら今度は違う音楽系に入ってみようかなーと思った。

でも合唱やオーケストラなどの集団演奏系は絶対パスしようと思ったw

個人で練習できる音楽のサークルがいいと思って

いろいろ見たのだけど、なかなか決まらない。

 

邦楽部で三味線しようかなーとか

能楽部で能をしようかなー←お金がなくて断念…

いろんなサークルを見に行ったな。

 

でもなんだか決められず秋になり。

やっぱり友達に誘われて

あんまり興味ないけど、やってみようかな?と

クラシックギタークラブに入ってしまう。

 

理由ですか…?

 

暇だったからです!

 

またこの理由だよ!

 

入ってみたら

クラシックギターが高いのなんのって!!

 

結局15万円のギターを分割払いで買う…( ;∀;)

 

でもって、このクラシックギターがまた難しいのなんのって( ;∀;)

ギターをひくというと

「Fができるの?」とか言われるんだけど

Fを押さえるなんて初歩の初歩!

クラシックギターの曲はFなんて鼻くそなレベルで難しいのデス…。

 

あ、わたしにとってはですけど。

私はリコーダーでも、ピアノでも、ギターでも

習得が遅い、とちる、指が動かない!!

たぶんあまり楽器が向いてないんだろうと思う。

歌はあまり努力をしなくても歌えるようになっちゃったのだけど…

 

楽器系の練習って「コツコツ」繰り返しの練習ができることが大事なんです。

20代までのわたしは、ほんとにそれが出来なくて

勉強でも、こういった楽器の演奏でも、そうとう支障がでていました。

 

たいして上達しない

しかもあまり練習する気もおきないクラシックギター…

そうはいっても続けているので

ある程度は弾けるようにはなって

でも挫折感はかかえつつ

3年の秋に引退。

 

このサークルではほんとに色んな出会いがありまして。

例えば、音楽でも、ギターをひくなんて

私の中ではまったくなかった選択だったし

ギターの曲もサークルに入らなかったら一生聞かなかっただろうと思う。

バッハ、ソル、ヴィラ・ロボス、etc

それに、音楽好きの集まりだけあって

CDを借りたり、いろんな音楽の話も夜通ししたり

麻雀をしたり。

ビートルズからボブ・ディランetc

UKロックにはまって、blurやsuede、マニックスを見に行ったのもこの頃。

 

人間関係も色々あったー!

この前まであの人とつきあってたけど

あれ?この人とつきあってんの?

とか

まあ、おもしろいよねー。

サークルの中でもお約束のゴタゴタがww

今、振返ると、真剣に活動しているときって、たいがいゴタゴタすんの。

だって、真剣だからさ、一生懸命な同士がぶつかる訳よねー。

ましてや、若いし、あたりさわりのない避け方も知らない訳だから。

適当に活動してて演奏もヘタクソな学年はゴタゴタしないww

でもそれって音楽としてはいいの?って思う。

だから、ゴタゴタがおこるのって、真剣に向き合っている証拠でもあるんだよねーと今では思う。

大学時代はこのサークルの記憶と、就職活動と、卒論がかけない思い出が95%をしめる…。

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就職していきなりバンドをやる気になる

 

大学を卒業する。

腰かけOLになりたかったのに、総合職みたいな就職しかなく

ある会社に就職してしまい、初任地が福岡になる。

超ラッキー。行くなら、福岡がいいと思ってたから!

 

UKやUSロックやその頃に流行していた

オルタナティブロックやカレッジ系が好きなのは

相変わらずだったのだけど

途中で日本のバンドにも目が向くようになる。

 

そのころ一番好きだったバンドが「くるり」。

全国のライブに遠征するぐらい大好きなバンドだった。

 

福岡のライブハウスにも通うようになって

インディーズのバンドもよく聞きにいくようになった。

 

ライブで同じ日本人の男子が演奏しているのを見ていたら

「わたしもやってみようかな?」

という気になり

エレキギターを買ってしまった。

 

弾いてみるとエレキギターはクラシックギターより簡単だった…。

早弾きはできないし

コードも5つぐらいしかわからないけど。

 

そのとき私は26才になっていた。

正直、26才からバンドはじめるとか

ちょっと遅い訳。

しかも、わたしは専業主婦の夢を捨てていなかったww

早く結婚しないといけないでしょ?

だから、一刻もはやくはじめて

満足したところで終わろうと思って

即、バンドに応募した!

 

完全に見切り発車。

いま考えると無謀すぎてよくそんな事やったなと思う( ;∀;)

でも早くやって正解だったー。

 

いくつかお誘いはあったけど実際参加したのは2つ。

 

1つはボーカル&ギターくんに才能があって作曲もしていて

曲もすごくよかった。

就職したから、解散してそのままになっちゃったけど。

あの曲どうなったんだろう…?

 

もう1つは

2人ユニット。

同じくるりが好きだったので、意気投合して

バンドの練習をしてみたのだけど

なんか途中でデートになっちゃったっていうパターンですね!!

いまの旦那になった訳ですがベースの男子とのユニットです!

プログレやポストロックみたいな曲もしていた。

 

結婚したい人は

バンドをやりましょうー!(^^)!

ヴォイスヒーリングに出会ってクラシックへ?

 

子育てをはじめたら、すっかり歌も音楽も

忙しすぎて忘れてしまう生活になって

10年があっという間にすぎてしまった。

 

そんな中、たまたま美佳さんに出会い

単独の歌う会に行って「人前でこうやって気軽にうたっていいんだー!」

と感動して。そのとき出会ったのがヴォイスヒーリング。

 

それから、ヴォイスヒーリングの講座を開催されている大塚れなさんの演奏をきいて

歌声に圧倒されて。

えーと、どういう事かというと、うまい歌をうたえる人って、たくさんいるんです。

でも、れなさんの歌って何かが違うんです。

風景や心がみえる歌。体で感じることができる歌。

「いったいどうやったらこんな歌が歌えるようになるの…?」

と秘密が知りたくて、レッスンに参加したのが昨年の7月。

 

それから、いま10か月ですが

たまに…ほんとにたまに…「これかな?」と思う瞬間はきます。

次にうたうと、ちがーう!となるけどねえ(*´Д`)

日々精進ですね!

 

まとめ

音楽をやるきっかけが、ほぼ暇つぶしと、ミーハーな理由だというのがわかってしまいました。

ほんとにしょーもない内容を長々と書いてしまいました。

でも、たまには、こんなくだらない人生を読んでみる

暇つぶしもいいんじゃないでしょうか…。

 

 

7月9日(月)にヴォイスヒーリングのコンサートをします。

(今回は私はメンデルスゾーンの「鳩のように飛べたなら」という讃美歌を歌います。)

ぜひ、ヴォイスヒーリングの世界を体験してみてくださいね!

 

お申し込みはこちらへ↓

https://www.kokuchpro.com/event/voicehealing1/

 

演奏会の詳細

【日時】
2018年7月9日(月)
12時00分開演(11時30分開場)

【会場】
九州キリスト教会館 4F 礼拝堂
福岡市中央区舞鶴2丁目7-7

【チケット・予約方法】
2000円・小学生以下無料 当日会場にてお支払いください

【主催】
笑顔のたね

【後援】
福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

【プログラム】

歌・絵本セラピー®・ヒプノセラピー